Q & A

Q1 エアプラス®って何ですか?
空気中には酸素や二酸化炭素などの基本物質以外にも排気ガスやシックハウス症候群の原因となるVOCなどの有害な気体、カビやホコリ、花粉などのアレルギー性物質など、多くの物質が混ざり合っています。自然の力だけで一度混じりあった空気をキレイにすることは難しく、空気清浄機のように物理的に取り除く方法が一般的です。エアプラス®は混ざった空気を分離してキレイにするものではなく、悪い空気の発生源を良い空気の発生源にしようとする技術です。住まいの中で空気に接している天井や壁、床などを自然環境に近い組成に近づけるために、私たちの健康増進に役立つ微生物の乳酸菌を建材として活用します。
Q2 エアプラス®が効果がある理由について教えてください。
エアプラス®は空気の発生源の一つである天井や壁、床などの建材に処理を施します。これらの建材は部屋を構成しており、外から悪い空気の進入を遮断してくれています。一方で、建材に使用されている薬剤が放出されて室内に充満し健康被害をもたらすこともあります。 エアプラス®では建材に含まれる薬剤の他に建材や施工時に混入する微生物にも目を向けました。多くの製品や施工段階で微生物が混入し、それが原因で空気の質を悪くしていると考えたからです。 部屋を構成している建材に乳酸菌を添加し、乳酸菌で下地処理等をすることで物が腐りにくい空間になります。健全な天井や健全な壁は空気を汚さない。キレイなお部屋が空気を清浄に保ってくれています。
Q3 エアプラス®の作用はどのようなものですか?
エアプラス®は空気質を改善してくれます。天井や壁、床などが微生物による汚染を受けていると、そのような環境においている食品などが腐りやすくなります。これは古い酒蔵などでお米が良い発酵をするのと逆の原理で、悪い微生物が一度定着してしまうと、いくら殺菌してもなかなか取り除けません。シックハウス症候群や病気の原因でもある微生物が悪くなるのを防ぐことができれば、私たちにとって住みやすい環境を作ることが可能です。エアプラス®はあらかじめ良い微生物を住まいの建材の中に閉じ込めてしまうことで、古い酒蔵のような空気の良い環境を意図的に作り出しています。
Q4 エアプラス®の特長を教えて下さい。
エアプラス®の最大の特長は物を腐らせにくくすることにあります。ただし、100%腐らないということではありません。食べ物などは自然と分解されてしまいますが、分解といっても発酵食品のように私たちに役立つ分解と捨ててしまうしかない腐敗との2つに分かれます。エアプラス®によって物が腐りにくいということは、悪い菌が繁殖しにくい環境になっているわけですから、悪い菌を含まない空気は私たちの体にとっても安全です。エアプラス®は空気の生物性をよくすることで私たちにとって安全な空気を生み出しています。
Q5 エアプラス®の活用方法を教えて下さい。
エアプラス®は私たちが生活するあらゆるシーンでご活用頂けます。住まいはもちろん、たくさんの人が出入りするオフィスや子どもたちの健康を守るために幼稚園や小学校など。動物たちの健康を守るために動物園や畜舎で、食品の腐敗を守るために食品工場や農業用ハウスへの応用も可能です。
Q6 「酸化」するとはどういうことですか。また何が悪いのですか?
酸化が悪いように考えられがちですが酸化は悪者ではありません。紅茶や緑茶なども体に良いとされるポリフェノールが酸化されることで香りが作られます。食品用のお酢も酢酸菌という微生物がアルコールを酸化することで作られています。食べ物以外にも耐候性鋼(たいこうせいこう)のように錆(酸化)を利用することで錆を抑える技術もあります。通常、私たちは『酸化』という言葉を酸素と反応するという意味で使っていますが、私たちも酸素の力を利用してエネルギーを獲得していますので酸素が悪いわけでもなく、酸素の力を利用する酸化も悪いわけではありません。 では、なぜ酸化は悪者扱いされるのでしょうか?それは、酸化は強すぎると物を完全に壊してしまうからなのです。お茶も酸化が進むと酸化臭が発生して悪臭になります。油の酸化臭も似たようなものです。鋼も酸化が行き過ぎてしまうと壊れてしまいます。要するに、安定した状態を壊してしまうような度を越えた酸化が悪いのであって、酸化という現象自体が悪いわけではありません。このような度を越えた酸化をエアプラス®では「過酸化」と呼んでいます。酸化と過酸化を区別せずに一括りにしてしまっているために酸化が悪者のように考えられてしまっているのです。
Q7 「抗酸化」の短所、「エアプラス®」の短所を教えてください。
エアプラス®の作用と抗酸化は別物ですので同じように扱うことはできませんが、物の劣化を抑制するというところで似た側面があります。抗酸化の短所から説明しますと、基本的に抗酸化力は物質や酵素の力で発揮されるのですが、酸化を戻す物質のエネルギーを利用して、強い酸化力を弱くします。その結果、酸化を戻す物質は逆に酸化されてしまい、新たな酸化剤となってしまいます。 一方、エアプラス®は住まいを健全に保ち、空気の質を高める技術ですので、元から傷んでいる物を傷んでいない状態に戻せるわけではありません。化学薬品のような殺菌力もないので、空気の質が高まったとしても、100%物が傷まないわけではありません。
Q8 空気が変わるとはどういうことですか?
空気はさまざまな影響を受けて変わります。換気をすれば外気と交じり合います。化学物質を多く含む接着剤を使うと空気に化学物質が混入します。除湿機や加湿器によって空気中の水分の調整(調湿)したりもします。いろいろな影響を受けて空気は常に変わっています。エアプラス®は天井や壁が生物的に健康であることで、空気中の微生物も安全なものへと変えています。化学物質を低く抑え、調湿する素材も活用し、さらに微生物にも気を使う。それがエアプラス®の住まいなのです。
Q9 一度の施工でどのくらいの期間効果が持続しますか?
施工環境によって効果の持続期間は大きく異なり、快適な室内の温湿度環境下では20年ほど経った住まいでも効果が持続していますが、建材を加温するなど通常の使用方法と異なる環境では数年程度で効果を失っているケースも見られます。
Q10 効果が切れた場合、追加施工が必要ですか。またその方法と費用は?
ご家庭で普段からご使用頂けるエアプラス®リキッドもご用意しております。お掃除と一緒にご使用いただくことで、快適な環境を長く保つことが可能です。 メンテナンスを定期的に行うことで長く保つことが可能ですので、効果が極端に失われることはございませんが、効果が薄いと感じられる場合は、エアプラス®認定工務店にご相談下さい。
Q11 アトピーや喘息などに効きますか?
空間が直接アトピーや喘息を治すわけではありません。ただし、空気の質が改善することによってアトピーや喘息の原因となる物質が取り除かれ、体調が良くなる可能性はございます。
Q12 ペットへの影響は?
エアプラス®は住まいを健全にして空気の質を高めます。私たち人への影響と同じで生き物に悪影響を及ぼすことはございません。空気の質が高まり快適な住まいとなることで、ペットにも快適にお過ごし頂けます。
Q13 体の弱い人にはきつくないですか?
エアプラス®は住まいを健全にする技術で、人の健康に直接的に影響するわけではございません。体が弱い方に強い影響を及ぼすわけではございませんのでご安心下さい。
Q14 虫がよりつかないというのは本当ですか?
エアプラス®の直接的な効果といえるわけではありませんが、お客様の声として虫が減ったというお話を多数頂いております。 エアプラス®は食べ物が腐りにくい空間を提供しますので、捕食性の虫にとっては餌が少なく、虫が寄り付きにくい環境になっているものと推測されますが、データ取得には到っておりません。
Q15 冷暖房の効率が良くなるのは本当ですか。それはなぜですか?
大変申し訳ありませんが効果的なデータが取れているわけではありませんが、施主様のお声としてそのような情報を頂いております。エアプラス®を施工頂いた環境は暖かいというお声を頂くことがありますが、同じような技術として遠赤外線などを発生する素材は輻射熱によって体の芯を暖めてくれるといわれています。エアプラス®の住まいも同様な効果があるものと推察されますが、効果の特定には至っておりません。
Q16 データ収集の結果やサンプル調査はあるのですか?
エアプラス®は特許を取得するために各種試験を重ねてまいりました。特許を取得するための条件として再現性を重視しており、エアプラス®の効果を発揮する条件に対する試験を多く重ねてきました。一方、効果検証についてはまだ試験を行っている段階です。空気の質に関する研究は一般的にも乏しく、エアプラス®の効果を検証するための最適な試験方法が見出せていないことが最大の理由といえます。エアプラス®では引き続き、効果的な試験方法を含めた評価方法について公的機関とも連携を深めながら試験を進めてまいります。 なお、当社は2015年より単独でのサービス提供を始めていますので、現時点におけるサンプル調査数において、当社独自のものはまだ少数ですが、技術供与をしてきた企業の成果を含めると20年以上の実績がございます。
Q17 エアプラス®の施工にかかる期間と費用はどれくらいですか?
エアプラス®の施工によって工期が延びることはございません。一般的な工期と同じとお考え下さい。施工費用についてはエアプラス®認定工務店にお問合せ下さい。
Q18 抗酸化サプリを飲みすぎると体に悪いと聞きましたが、エアプラス®はそういうことはありませんか?
エアプラス®と抗酸化サプリは全く違うものです。エアプラス®の住まいの体に優しい空気は、体への空気ストレスを減らしてくれます。ストレスは体内の抗酸化物質等を著しく減少させるといわれています。抗酸化物質を直接増やして抗酸化力を上げようとするものが抗酸化サプリです。ただし、抗酸化物質は必要な時に必要な量があればよいのであって、不必要な時に多くあっても有益とはいえません。 一方、ストレスを減らすことで体の防御力低下を防ごうとするエアプラス®は、疲れたときに休息を取るのと同じ理屈で、体の負担を減らすことで体調が改善しているものと考えられます。
Q19 匂いはありますか?
エアプラス®の施工後に匂いがすることはありません。
Q20 シックハウスとの関係性は?
シックハウス症候群との関係はございません。シックハウスは建材に使用されたVOC(揮発性有機化合物)やハウスダストなどのアレルギー性物質によって引き起こされる生物の健康被害ですが、エアプラス®の施工では、シックハウス症候群の原因となる物質を極力抑えることを意識して建材等を選抜しており、シックハウス症候群対策をしっかりと行っております。ですが、現在の住まいは化学物質などを使用していない建材は乏しく、さらには後から持ち込む家具等の影響も多大であるため、シックハウス症候群にならないための処理方法の開発や独自の建材の開発、建材等に対する深い専門知識を有する工務店との勉強会を通じ、より安心頂ける安全な住まいをご提供差し上げるように努めております。
Q21 現在シックハウス症候群物件には使えますか?
はい、ご使用頂けます。ただし、シックハウス症候群物件ではエアプラス®の基本処理以外にも施工が必要になるケースがございますので、まずはエアプラス®認定工務店にお問合せ下さい。
Q22 微生物を利用した同じような工法が他にもありますがエアプラス®と何が違うのですか?
微生物を使用するという側面ではどこも同じといえますが、エアプラス®は他の工法と全く異なります。エアプラス®では微生物等を使用する工法を「バイオ工法」と呼んでいます。これは生物資源の使用方法や効果の説明がほとんど同じだからといえます。そして各社で共通しているのは、効果が「生物由来」で発揮されているということでした。各社は住宅などに使用された微生物や酵素が直接働くことで、それぞれの効果を発現していると考えているようです。一方、エアプラス®は乳酸菌によって改良された建材自体が効果を発揮していることを突き止めました。そして、そのような建材で作られた住空間は病気などを引き起こす生物による危険性が著しく低下していることを発見しました。生物資源の直接的な効果を期待する他の工法と、生物資源を建材の改良に使用することで建材自体が効果を発揮するエアプラス®は似て非なる存在といえます。